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今から1週間程前の事です。
ブログ読者の方がコメントを入れて下さいました。
ノルバデックスの事でした。

ある女医さんのブログ記事で、「タモキシフェン(ノルバデックス)を内服するかた
は、感受性検査をお薦めします」との記事があったので、書込みしてくれたようです。

この女医さんのブログ、私も左乳がん罹患の時に何度か訪問した事があります。
確か10年以上経っての再発だったように記憶しています。
なので、初発当時の治療、検査等は、ちょっと古い情報だったため、7年前の私の
欲しい情報ではありませんでした。

久し振りに該当記事を読んでみました。

CYT2D6と目に入りました。
うん? これ最近目にしたな!というのが第一印象でした。

実は前日に2ヶ月振り位に、丁度ブログ友のサイトを渡り歩いた日に訪ねたサイト、
「チームオンコロジー.Com」の一般用掲示板の内容に関わっているものでした。
早速再度そこを訪ねて記事を読返し、ちょっとこれは記事にしておいた方が良いん
じゃないかと思い、今日まで延し延ばしになっていたのでした。


ここで、検索を掛けるにあたって、チームオンコロジー.ComではCYP2D6
となっていたので、これで検索したところたくさんの専門情報が抽出されました。

ここではCYP2D6でお話を進めます。






私のブログ左サイドバーにリンク貼ってます、海外 癌医療情報 リファレンスの
記事から抜粋したものです。




2009.1.19 投稿より
メイヨークリニックのタモキシフェン研究がCYP2D6遺伝子検査の推奨につながる(サンアントニオ乳癌シンポジウム)

サンアントニオ - 新しい試験により得られた知見から、メイヨークリニックの研究者らは、タモキシフェン治療を開始予定の閉経後女性に、CYP2D6遺伝子検査を推奨している。本データは、タモキシフェンの代謝に重要な働きをするCYP2D6遺伝子に遺伝的欠損がある女性は、欠損のない女性に比べ、早期の乳癌再発のリスクが4倍近くなることを裏付けた。

メイヨークリニックの研究者らは以前に、この薬剤は、タモキシフェンやその他多くの薬剤を有効にさせる鍵となるCYP2D6遺伝子に、欠損のある閉経後乳癌患者には効果が薄れることを発見している。

タモキシフェン治療を考えている閉経後患者は、治療開始前にCYP2D6検査を受けるべきであることを強く示唆しています。



詳細はリンク先をご覧下さいね。

皆さん、これを読んであれっ!?・・・と思いません?
だってエストロゲン受容体陽性で閉経後の乳がん患者だったら、ホルモン療法は
アロマターゼ阻害剤が選択になるんじゃないのかなぁ・・・

ここでは閉経前で、エストロゲン受容体陽性の患者に対するタモキシフェンの投与
については触れられていません。

続きをよーく読んでみました。



研究者チームは、ABCSG-8試験で治療を受けた、閉経後女性のサブセットからのDNAを調べた。ABCSG-8試験では前もって、手術後のER+乳癌女性3900人近くがランダム化され、1つ目の群は、5年間のタモキシフェン治療を受ける群、もう一方の群は、2年間のタモキシフェン治療の後、アロマターゼ阻害剤であるアナストロゾール治療を3年間受ける群であった。2005年に報告されたABCSG-8試験の初期結果では、アナストロゾール治療に切り替えた女性は、タモキシフェン治療を続けた女性に比べて、乳癌再発のリスクが40%減少したと結論づけられた。



だよねー。
だから私も早く閉経して、アロマターゼ阻害剤に変更したいんだもん。



この新しい試験の目的は、CYP2D6遺伝子の変異が、ABCSG-8試験に参加した患者のうち、再発高リスクのサブグループを特定することができるかどうか、を見極めることである。

「タモキシフェン治療群に割り付けられた患者のうち、(CYP2D6の)代謝不全の患者は、代謝が活発な患者に比べ、乳癌再発のリスクが3.8倍増加することが、5年を通して見られました。」

しかし、研究者らはまた、アナストロゾールに切り替えた患者のうち、CYP2D6代謝不全の患者では、3から5年間で、乳癌再発リスクの増加は見られないことも示した。Goetz博士によると、「アナストロゾールに切り替えることによる利益は、CYP2D6の代謝不全の患者グループで最も大きい可能性があり、幸運にも最初の2年間のタモキシフェン治療中に乳癌が再発しなかった代謝不全の患者は、アナストロゾールで救うことができそうです。」



そう、つまり閉経後でエストロゲン受容体陽性の乳がん患者で、何かしらの理由で
アロマターゼ阻害剤の投与を受ける事ができず、タモキシフェンでホルモン療法を
を受けたい場合は、CYP2D6検査をした方がいいと言う事ですね。!(^^)!


この記事の中で興味深かったのは、早期乳がん患者の遠隔転移のリスクを見極める
事ができるようになるかも知れないと言うマーカーの事。


更に、bioTheranostics社(分子診断テストを行っている会社)と協同で、腫瘍の状態をみるテストであるHOXB13:IL17BR遺伝子発現比率および、5遺伝子分子グレード・インデックスが乳癌遠隔転移の予後マーカーであるかどうかを検討した。Goetz博士らは、HOXB13:IL17BRおよび分子グレード・インデックス両方の高発現が、腫瘍の25%に見られ、これらの遺伝子マーカーからリスクが低いと考えられた患者に比べ、別の部位での再発リスクを3倍近く高くすることを確かめた。

これらの結果より、組み合わせられたインデックスが、ホルモン療法のみの治療を受けた場合に、遠隔転移のリスクが高い早期乳癌患者を特定できることが示唆された、と研究者らは言う。





次に紹介するのは、うつ病治療中でタモキシフェンを服用している方の参考になれば
と思い、リンク貼ってみました。


2009.6.18 投稿より
一部の抗うつ剤はタモキシフェンの有効性を阻害する可能性がある

CYP2D6の阻害薬もタモキシフェンの利益を減少させる。CYP2D6阻害薬には、プロザック®(フルオキセチン)やパキシル®(パロキセチン)のような、うつ状態やのぼせの治療に使用される一部の薬がある。








以下は、私がコメントをいただいた前日に目にしていた記事です。
正直、タモキシフェンとはもうおさらばする気だったので、読んだ時もあまり気に
止めていませんでした。($・・)/~~~

いただいたコメント、そしてこの記事で、またちゃんと頭の整理をしようという気
になりました。(^-^)



チームオンコロジー.Comより抜粋

2009/12/16
Oncotype DXによる術後療法の選択について

低リスクで抗がん剤をどうしようか迷っている患者は、Oncotype DX検査をしました。
その中でCYP2D6がこの検査には項目がない事を書いており、その回答です。
詳細なやり取りはリンク先をご覧下さいね。


オンコタイプについては、日本では(たぶんヨーロッパも)強い信頼をおいているというところまでには至っていないとは思いますが、それ以外の情報できめた方針を補完する目的では利用されていると思います。

3)のCYP2D6は、最近一番頭を悩ませている分野です。最初の報告では、代謝能力によってタモキシフェンの効果に差があるというデータでしたが、いろいろ追試験が報告されてきており、どうも予想どおりの効果の差がみられない報告が増えてきました。先日までサンアントニオでおこなわれたシンポジウムでも最新の大きな規模のデータがでましたが、代謝能力と再発予防としてのタモキシフェンの効果に明らかな関係がでませんでした。いろいろ研究や検査の方法論や、望ましい対象での解析が難しいなど、いまのところ最終的な答えはでていません。

【佐治先生の回答より】



OncotypeDxは絶対的なものではないですが普段の指針にはとても役に立ちます。佐治先生にもご指摘されていましたが、TailorRx studyがおそらくがOncotypeDxの役割を明確にすると思います。

2.CYP2D6検査はOncotypeよりもまだ発展途上です。少なくとも、私たちの病院では調べてません。CYP2D6検査を行う病院、それを押す保険会社もありますが、意見が分かれています。検査を受けるなら、主治医とよーく相談してください。結果が出ることによるメリット。デメリットを知る必要があります。また、検査の精度。検査の結果により、治療に影響するのかなどの情報が必要ですね。

【上野先生の回答より】


TailorRx とは・・・NCIインフォメーション 乳癌の個別化治療、臨床試験開始 より抜粋
 
早期乳癌患者の再発リスクに伴うことの多い遺伝因子を、患者に最適かつ最も効果的な治療を施すために用いることができるかどうか調査する Trial Assigning IndividuaLized Options for Treatment (Rx) (個別化選択治療を指定する臨床試験、略称:TAILORx)が本日開始となった。TAILORxは、アメリカ国立衛生研究所の一端である国立癌研究所(NCI)が出資し、米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)が調整する。乳癌研究を行っているNCI支援のすべての臨床試験群が同個別化臨床試験の展開に共同し、試験に参加している。




次に、これはブログタイトルの「タモキシフェンとCYP2D6」から離れるのです
が、OncotypeDxとTailorRx繋がりという事で、リンクしてみました。

2010/01/04
オンコタイプDXで中間リスク、1センチ以下の腫瘍


核グレード2、リンパ転移なし、ホルモン受容体強陽性の患者さんで、化学療法を
やった方がいいかやらなくていいか悩んでいます。
以下、やり取りの抜粋です。詳細はリンク先をご覧下さい。


・TAILORxのレンジの上限(25)にスコアが近い。
A:最終的にはこの試験のみでしか現時点では化学療法がなんらかの意味があるかが
  わかります。

・子供がまだ小さい。数年で転移したらと考えるとぞっとするのは確かです。
A:そうですよね。でも、治療に副作用も考慮しないとだめです。

・タキサン系も、Ki-67が陰性なら効果がないという論文をネットで読みました。
A:確立した科学的根拠はまだありません。

・ゾメタの抗腫瘍効果に関連した情報をネットで読みましたが、ホルモン陽性の患者
 にもこちらは確実に効果がありそうな気がします。 
A:現時点では確率していませんので薦められません。






ハイリスクの患者さんにしてみれば、贅沢な悩みと思えるかもしれませんが、私自身
も中リスクで、腫瘍の大きさを除けば低リスク群に入ります。
しかし色んな研究が進み、リスク区分もより詳細になり、新しい治療法がどんどん
発表されると、今迄の治療はどうだったのかと急に不安になるものです。

これしかないと1本に絞れない、ファジーなリスクを持つ患者の揺れる気持ちはとっ
ても良く分かるんです。
私も情報を得れば得る程悩みが増えましたから。(^_^;)


最後に上野先生のこの言葉で、この記事を締めたいと思います。



天秤にかけると発想が良いと思います。

ストレートな答えがない中で、天秤のバランスをどう

とらえるかは本人と医療従事者がともに決めていく

ことが重要です。


※上野先生は、2009年准教授から教授になられました。
 おめでとうございます。     



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皆さんの応援で、また更新しようとがんばれる。ぽちっ
久し振りの力を入れた記事でした。笑。疲れた~。。。

コメント
この記事へのコメント
とても参考になります。 でも、今までどうでもいい話を読んでた人は、どうおもう!?
2010/01/15(金) 23:01 | URL | 通りすがり #-[ 編集]
通りすがりさん
こんばんわー。
通りすがりに鋭い指摘ありがとうございます。
実はtwitterにUPした後、自分でも思った事です。(^-^)

でもその時々の本心のつぶやきなので、削除しませんでした。
自分で書いててもこんな事じゃなく、もっと乳がんについて書きたい事があるのに、纏めるのが面倒でつい書きやすい日常的な話を書いてるなーと思っていたので。

そんな面倒な事から逃げてる自分が嫌だったという事ですかね。
それと、遊びに来てくれて記事を更新してなきゃ悪いなと思って、とにかくUPしておこうと思った自分もどうなの?って思ったしね。

マンネリですかね。笑。
またどうでもいい話書きますけどね。
乳がんに関して検索かけて訪問してくれてる方には申し訳ない記事が最近多いなとも思っているんですよね。

くだらないけどそれでもいいと思ったら、また遊びに来て下さい。
ありがとうございました。(^^)
2010/01/16(土) 23:19 | URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集]
どうでもいいオヤジです。

久し振りの長文・・・姐さんらしい・・・。
2010/01/17(日) 09:52 | URL | あんぱん父さん #-[ 編集]
あんぱん父さん
おはようございます!(^^)
今、朝の5時半前です。
実は4時頃からいつ起きようか、早く朝にならないかなと思いつつ寝てました。
昨夜遅くに飲んだコーヒーのせいかな?(年のせいだよ!)

最近毎日こんな感じで、寝不足です。(^-^)

今日はお休みの日でーす。
だから病院を渡り歩きます。v-100
そして、時間があったら免許更新に行くつもりなのです。
ペーバーでも更新です!!

どうでもいいですね。がははは(●^o^●)
2010/01/20(水) 05:26 | URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集]
いつも、新しい情報ありがとうございます。

CYP2D6、気になるけど、先日検診に行った際、言いませんでした。
クリニックではまだやってないかもしれないような気がして。
で、結局、ホルモン剤がその時からフェマーラに変わりまして、今1週間経ちました。(2週間のお試しです)

今のところ、ちょっと膝がギシッとする程度なので、来週本格的に処方してもらおうかと思っています。

ここへ来る方はたいがい、今までの流れもご存じですし、新しい方も検索かけて来た人ならカテゴリ見ますよね。
だから、その人に合った読み方をさせてもらえばいいんだと思います。

乳がん患者だって、乳がん以外の世界があるもん。^m^
2010/01/20(水) 13:20 | URL | はーにゃ #-[ 編集]
はーにゃさん
来週ですか!
私は今日でした。また3ヶ月無治療です。
婦人科が3月なので、その時のお話次第となる感じ。

今回のような情報を得ると、タモキシフェン耐性かと思いつつ使っている私としては
使いたくないかも。
Y先生はこの遺伝子検査の事知りませんでした。
2010/01/20(水) 20:05 | URL | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集]
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