2002年12月5日(木) 術後2日目
夜洗面をしていたら、7時半頃だろうか顔を上げたらテニス仲間のSさんが鏡越しに
見えた。びっくりした。笑顔でいた。
ちょっと夕食の後寝て、調子もようやく良くなってきてた時で良かった。
★私は弱っている自分を見せたくないタイプなので、筋腫の手術の時は会社の女の子
全員に、お見舞いには来ないでと伝えた程です。
会社へ何度も電話したので、だまっておけなくて入院の事を言ったらしい。
話を聞いた時は本当にびっくりして、腰砕けになったと言ってた。
入院はともかく、ガンなんて知ったら本当にどんなにびっくりした事かと思う。
★彼女は一番親しい友達で、出不精だった私をいろんな所に誘ってくれた。
もう30年近い付合いになる。
看護士さんにお花を頼んで帰るつもりだったが、「今いますよ」と言ってくれたそうだ。
いままでのいきさつを話したら、彼女も涙を見せた。
彼女はとってもさばさばした性格で、どちらかというと男まさりの人なので、まさか
泣くなんて思ってもみなかった。がんと聞くと死を想像するのかも・・・・
会社のOさんは手術の日も来て、差し入れをしてくれたそうで「手術を待ってる間にでも
食べて下さい」とお菓子とかバナナとか置いて行ってくれたそうだ。
昨日の看護婦さんはとても気が付く看護婦さんで、熱が下がってないから座薬をくれ、
それで背中の痛みもなくなり、とっても楽になった。
シャンプーも一人で出来た。
左腕も動かした方が痛みも楽になる様な気がする。
ウォークマンを聞きながら、ちょっとステップを踏んだら気分が晴れた。
これはいいリハビリになると思う。
(エアロビをしてたので、いつもラテン系やポップなダンスナンバーを聞いていた)
手術室に入った看護婦さんが今朝の担当だったんだけど、脈を取ってる時「本当に脈
少ないよね」と言ってた。
手術場でも30いくつかに脈がさがっていたとの事だった。
(運動している人は普通の人より脈拍が少ないそうで、私は普段45~60くらいだった)
腕もだいぶ上がる感じ。
ちゃくちゃくと良くなってきているのがわかる。
傷も全然痛くないし、この調子でいって欲しいものだ!
今日の回診はY先生で、夕食前の回診だった。傷の方はいいらしい。
Dr : 明日から腕上げの練習していいよ。
ガ : 院長先生から言われてもう昨日から始めてますよ。
看 ; がんばってたもんね。
Dr : 練習をしてそれで腕が腫れるようであれば、また方法を考えましょう。
そうだ!あなたの場合はやり過ぎに注意して。
昨日に比べると、今日は本当に良くなってるのがわかる。
でも夕方3~5時ぐらい、ちょっと調子悪い気がする。少し寒くなってくるからだろうか?
Oさんが来てくれた。総務課長からお見舞い金を預かってきた。が、断った。
戻ってからの煩わしい事が嫌なので、何気に戻って普通に仕事していたいから、
誰からも預からないで欲しいと伝えた。
看護婦さんが戻ってきて血圧を計ってた時、腕をちょっと上げてみたら、
「上がるね、元気だね、早いわ」と言ってた。
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術後、普通食になって最初のご飯で、味噌汁のお椀を何気に持ち上げようとしたら、全然持ち上
げる事が出来なかった。 えっ? 何で? ただの味噌汁のお椀だよ!?
自分の身に何が起きてるのか、訳わかんなかった。
別に痛い訳ではなく、ただ力が入らないのだ。まったく上がらない。 どうしたんだろう・・・・・・?
この時が一番ショックで、この先どうなるんだろうと、どっと不安が襲ってきた。
もう元の生活には戻れないと思った。・・・・が、一日一日力がついてきたのか、時間と共に
少しずつお椀も、お茶のカップもちゃんと持てるようになってきた。
今でも不思議だ。どうして持ち上げれないんだろう?
神経が切れてたらずっと持てないと思うんだけど、そうじゃないし。
筋肉を切ってても、そんなにすぐ修復できるものなんだろうか?
でも、あの時は本当にびっくりした。そんな状態になる事を誰からも聞いてなかったから。



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