上野先生との対面シリーズ最終回。
今日はちょっとシリアスにまとめようかな。 (^.^)
色んなお話をした中で、ふっと疑問が湧いた。
若い頃からずっとアメリカでお仕事している先生が、なぜ日本でチーム医療の推進
に力を注いでいるんだろう? きっかけは? 橋渡しは?
先生に尋ねました。
最初は、先生の元にハ―セプチンの認可の為に手伝って欲しいとの要請があり、
日本に戻ったのがきっかけのようです。
直接の要請元は聞いてませんが、先生は出身大学の医局に籍があったそうです。
その後日本で行動を起こすのですが、最初に日本に戻った時の模様は先生の著書
『最高の医療をうけるための患者学』 の冒頭に書かれています。
一部抜粋してご紹介しますね。
【 はじめに - あなたの行動で病院を変える 】より
・・・・・・・・・・
その僕が、日本で、ある抗がん剤についての講演を頼まれて、突然おおぜいの日本
の医師と話をする機会を得ることになりました。2000年ごろのことです。
講演をした後、医師やマスコミの人と話をしてみると、皆さん専門的な知識は十分に
~~~僕たちがやっている医療とほとんど差がないというのが最初の印象でした。
ところが、知人の紹介などで日本の患者さんと話をしてみて、その印象が一変しました。
こちらが相談にのろうにも、相談ができない。
患者さんが自分の病気のことをきちんと説明できないのです。
・・・・・・・・・
日本とアメリカでいちばん大きな差を感じたのは、医療そのもの医療従事者ではなく、
むしろ患者さんのほうでした。なぜこれほどのちがいがあるのでしょうか。
~~~外来診療での医師と患者さんのコミュニケーションのあり方にこそ、日米で
もっとも大きな隔たりがあると感じたのです。
・・・・・・・・・・
アメリカでは考えられないさまざまな業務を、日本では一人の医師がこなして
いるのですから。
・・・・・・・・・・
天才的な医師たちと、世界一進んだ医療技術を持っているのに、どうして患者さんの
満足度が上がらないのか。
これは、医療技術が高くても、医療の質が高くないということです。
優秀で熱意もある日本の医師たちの努力と進んだ医療技術を、患者さんの満足に
つながるようにしなくてはいけません。
そのために何をするべきか、自分に何ができるか、僕は考えました。
以来、僕は医師と患者さんのコミュニケーションのあり方を根本的に変える
「参加型医療」、がんの集学的治療を効果的に行うことができる「チーム医療」を
日本に根付かせようと、活動をしてきました。
・・・・・・・・・・
システムが変わるには時間がかかるし、目の前にいる医療従事者を変えると
いうのもむずかしい。ところが、自分が行動を変えるのは簡単です。
~~~では、あなたにとって最良の医療を受けるには、具体的に、どのようにふるま
えばいいのか、いますぐ医療に参加するにはどうしたらいいのか、それを本書でお伝
えしたいと思います。
2006年7月 上野直人
本の大まかな概要がPDF版になってます。
こちらも覗いてみてね。 → 最良の医療を受けるためのコミュニケーション法
先生が行動を起こしてから8年。あちこちで芽が出てきています。
日本でも色んな医療機関、施設で「チーム医療」の勉強会が始まっています。
当初は一般の人を対象に講演会等を東京で開催していたそうです。
その後、医療従事者(医師、放射線技師、薬剤師、看護師etc)に対するワークショップ
を開催するようになったとの事でした。
そこで学んだ医療従事者が職場に戻り、それぞれのやり方でまた「チーム医療」が
広がっていくのだろうと思います。
花開くのもそう遠い話しではないと感じています。
私達患者も『チーム医療』に参加しましょう。
せっかく医療従事者が変わろうとしているのに、患者が今迄のようにお任せの
スタイルでは、真のチーム医療とは言えません。
今からでも少しずつ勉強しませんか?
先生とお会いした時、本とサインペンを持って行きサインしていただきました。


先生は内側に書こうとしたのですが、私が表紙に書いて下さる様お願いしたんです。
先生、ちょっと怪訝な感じでしたが、私はブログにUPしようと思っていたので、
このスタイルがベストだったのです。
先生からUPしてもいいとの了解を得てますので。。。
絶対本で読んで欲しいです。とっても具体的にレクチャーしてますよ。


克己とは己に克つ(勝つ)です。
まさに、病気と健康の維持は己
に克つことです。
どのように、その困難を乗り越え
るかは自分自身の心持ち方、
医療従事者にどう対応する、
病気に対しての見方、など、
かなり自分自身で対応すること
が多いです。
病気に勝つも大切ですが、
己に克つことも納得した医療受ける
の意味で大切なのです。
ですので「克己」です。
詳細はこちらをご覧下さい。
↓
掲示板『チームオンコロジー』
【ガーネットがFC2のマイストアーで書いてる商品レビューです】
あなたは主治医に知りたい事を質問できてますか?
どうも主治医と上手く話せない、患者はお医者さんに全て任せていれば安心と
思い込んでいるあなた、そんなあなたにお薦めです。
チーム医療に私達患者も参加し最高の医療をうけるために、具体的にどのように
行動すればいいのかをとっても分かり易い例えで解説しています。
本書の中から、今すぐ誰でも実践できる事をいくつか書き出してみました。
★自分の病歴を記録しましょう。
★質問リストを準備しましょう。
★安心安全の標準療法を知る。
★自分の最優先事項は何かを知る。
筆者は次のように語っています。
治療に参加するということは、まず自分自身についての情報を自分なりに理解する事
から始まる。
次に、それらを人にも明快に説明できるようにと。医療側からオプションを引き出せるか
どうかは、患者さんのアプローチ次第です。
是非患者の皆さん、その御家族、そして今健康なあなたにも読んで欲しい一冊です。
登録:08/09/10
本当はアマゾンに書評を書きたかったのですが、当初は個人情報が流れたとか
色々アマゾンに問題もあったようで、書きませんでした。
2008年4月6日のエントリーです。 → 最高の医療をうけるための患者学
今改めて書こうかなと思ったら、アマゾンで購入してからじゃないと書けないんですね。
私は会社のメールアドレスでIDを取っていたので、配送先も会社宛にしてました。
退職した今はもう一度ID取り直さないと、書評も書けない事に先日気付きました。(^_^;)
本を読んだ感想をアマゾンで書いていただくと、それで「チーム医療」をあなたの手で
広げるお手伝いをした事になります。(^_-)-☆
やさしい日本語で書かれています。
難しい専門用語だらけの物とは違います。
あなたのお友達にも紹介して頂けたら、嬉しいです。よろしくね。<(_ _)>
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チリも積もれば山となる。ぽちっ

『あなたが転んだ事に関心は無い。そこから立ち上がる事に関心があるのだ』
byアブラハム・リンカーン
次回の診察の際には 今とても不安なもう一つの方を
良性の何なのかきちんと聞くつもりです。
先日カルテをチラ見したら クラスⅡという文字が・・・。
解らない事 知りたい事 メモメモ
がんばるぞぉ~
コメントありがとうございます。
早速実践ですね。

そう、そう、別に大それた事をしなきゃいけない訳じゃない、
できる事からチャレンジです。
そういう経験を重ねて行くと、だんだんスムーズに会話のキャッチボールが
できるようになり、患者が勉強していればお医者さんもそれなりに答えてく
れるものだと思います。
おちゃわんさん、クリニックにこの本置いてるから読んでみて。
くれぐれもお持ち帰りはご遠慮ください。

がんばって。


先生の意図するところがきちんと伝わっているかどうか分かりませんが、
ガーネットなりの解釈でまとめてみました。
これからも私達患者の道標になって下さいませ。<m(__)m>
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